プラトニック。

「The Cave and the Light」というギリシャ哲学&西洋史の本を読んでいる。
今日はその一人アウトプットと放談。
 
15世紀イタリアの Ficino って人が、プラトンを読んで platonic love という言葉の元を作ったらしい。
プラトンの「饗宴」の中のソクラテス対話での「肉体的・物質的な美への欲望から、精神的真実(への欲求)が開ける」みたいな教えと、新プラトン主義由来の霊的ヒエラルキーの考え方を組み合わせたと。
「物質的な美を入り口にしてより高い階層の神の愛とか真実とかに昇っていく」という世界観ってことかな。で、物質的な美と精神的階層をつなげるこの世界観はルネッサンスの芸術を刺激することになると見た。(それはこれから)
 
放談。自分は元々フィクションに共感しにくいタチなので、こういうプラトン的世界観もフィクションだとして共感しないけど、ところで、これの変形って見かけるなと思った。

この前、「良い絵からは良い波動が出てる」って言ってる人がいて、「は?どう?」と思った。
こういう世界観ってあるよね。
「物には良い波動や悪い波動が出てて、良い波動に触れると満たされて、悪い波動に触れると嫌な気分になる、だから身の回りは良い波動のもので満たしましょう」的な。
それって「好き嫌い」はどうなるの?
下手すると(僕にとっては)パイナップルからは悪い波動が出てるってことになってしまうねんけどな。